無駄なことに没頭して時間を消費するのは、本当は最高の贅沢だし、最高に楽しい。ざわざ酷道を走るのも、そうだろうし。よくよく考えたら、自分は昔から無駄なことしかしてこなかった。高校生の頃には、黒板にチョークで文字を書く時に、たまにキーっという嫌な音がなぜ鳴るのか、1年かけて研究した。
— よごれん(@yogoren)Tue Nov 21 09:59:19 +0000 2017
チョークを鳴らすコツを掴み、鳴るための条件を探した。黒板をすりガラスに変えたり、チョークを別のものに変えたり。それでも音は鳴った。チョークの長さによって音色が異なることから、チョークが振動して音が鳴ってるのではないかと疑った。確認のため、チョークに超音波を当てて共鳴させたりした。
— よごれん(@yogoren)Tue Nov 21 10:12:04 +0000 2017
結果、チョークを黒板に擦り付ける摩擦によってチョーク自体が振動し、擦り付ける角度や持ち位置によってチョークが共鳴し、大きな音が出ることがわかった。応用編として、長さの異なるチョークを使って曲を演奏した。その頃には、チョークを自在に鳴らせるようになっていた。夏休みも全部費やした。
— よごれん(@yogoren)Tue Nov 21 10:16:25 +0000 2017
やはりあれはチョークの振動だったのか
ここまで研究する人がいたことが驚き
— Seaweed roll(@Seaweed_rolling)Wed Nov 22 00:15:05 +0000 2017
ナルホド。スピーカーにたとえると、ボイスコイルの役目をチョークが、振動板の役目を黒板が、それぞれ担うんだな。
— Lyliko(@Lylikot)Wed Nov 22 03:43:42 +0000 2017
チョークの振動を、黒板に点線を書く技術に昇華させた人もいます。
youtu.be/raurl4s0pjU twitter.com/yogoren/status…
— 山中俊治 Shunji Yamanaka(@Yam_eye)Wed Nov 22 00:42:43 +0000 2017
@yogoren @oto_a_men マジかよ!
という事は持ち方を変えれば、あの音が抑えられるということですか、博士!?
(素晴らしい研究に興奮ー!)
— aitu(@aitu999)Thu Nov 23 04:18:23 +0000 2017
@aitu999 @oto_a_men はい、持ち方で抑えることができます。持ち方よりもチョークと黒板との接触角を変えてみるほうが有効かもしれません。昔の硫酸カルシウムのチョークは鳴りやすかったですが、今のチョーク炭酸カルシウムが主流で、鳴りにくいです。
— よごれん(@yogoren)Thu Nov 23 12:45:26 +0000 2017
@yogoren 塾のチョークは炭カルで、なんか、学校とは違う感じでした。
— 覚(さとり)(@satorare_kagami)Wed Nov 22 09:36:26 +0000 2017
@satorare_kagami 重くてずっしりくる炭カルが今は主流ですね。当時も硫カルのチョークがなかなかなくて、ずっと青色のチョークを使ってました。
— よごれん(@yogoren)Wed Nov 22 09:54:05 +0000 2017
「チョークの悲鳴」というタイトルをつけて、レポートにまとめた。まとまる頃には、100ページを超えていた。学生科学賞に出品すると、大阪府知事賞と、科学技術庁長官賞をいただいた。お陰様で、秋篠宮殿下ご夫妻と会食することができた。一見、無駄と思えることでも、どこで役に立つか分からない。
— よごれん(@yogoren)Tue Nov 21 10:20:32 +0000 2017
そういえば、チョークの音の件でテレビ局が取材したいと言ってきた時、公立の高校だったため基本的にはお断りしていたようなんですが、「リポーターがタージンなら可」という謎ルールがありました。今考えても謎です。
※画像は『日本タレント名鑑… twitter.com/i/web/status/9…
— よごれん(@yogoren)Wed Nov 22 10:29:46 +0000 2017